午前
午前の講義、第一席は「五臓の生理」で今月は肝の生理を木村知恵先生が講義されました。昨年度までは二木清文先生による「病理考察の基礎」ということで四大病型や気血津液の基礎から臨床室での具体例を出してもらっての講義が継続されていたのですけど、この話を聞く中で五臓の生理がいかに大切かを痛感し、今年度は若手と発表機会が少なくなっていた人で持ち回りに講義してもらうこととなり、その第一弾となりました。
肝の修練・疏泄・造血などの生理を説明して頂き、質問では不妊と肝の関係について活発な意見交換へと発展しました。 |
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| 第二席は「臨床あれこれ」で、高柳尚子先生の発表でした。 昨年に助手を経験しての一年間で話されているので、今回は二年目の経験談ということになります。 研修会に入って最初は言葉が分からなくて・次には手技が違うといわれて・その次は証が合わなくてと三回は誰もが辞めたいと思うと教えられていたとおり高柳さんもその道を通ったとのことですが、さすがに助手そのものを辞めてしまおうとまで思い詰めたことはなかったものの二年目は三つ目の「証が合わない」ところで半年間もつまずいて苦しかったという話をされました。研修会では診察から証決定まで順調にこなせるのに臨床室では証が合わない、そこへ「研修会と臨床室は違うのだよ」というアドバイスから全てを並行して行う臨床室での整理方法を自分なりに工夫し、仕事を楽しめるまでに高めていきたいとのお話でした。 |
午後
午後の実技は、今月の取穴で膀胱経に始まり、基本刺鍼へと進みます。 今年度は補助療法も含めて疾患別の治療法をできる限り具体的に解説していく時間も設けることとなり、今月は腰痛の解説でした。両足の長さとアキレス腱の太さの違いから骨盤異常を把握しておくことも臨床室では参考になるという診察から始まり、標治法はよほど別の理由がなければ横臥位で行うのが望ましい、帯脈流注の堅くなっている箇所への施術は効果的であること。奇形では陰きょう脈(照海−列缺)・陽きょう脈(申脈−後谿)の組み合わせが
多く該当し、仙骨部では陽きょう脈に注目し、上部になれば衝脈(公孫−内関)の組み合わせなどもあり得る。 |
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| ぎっくり腰では背筋上で筋肉が柔らかく正常な部分と堅く硬結になった部分との境目を探し出すことが重要で、治療終了時にまだ痛みが充分に回復していなければその境目に円皮鍼を打ち込むことで劇的に痛みが軽くなることが非常に多い(物理的に経絡の流れが傷害されているのでこれを擬似的に解消できるからとの説明)。椎骨の突出の見つけ方と、その突出によりヘルニアかすべり症かの見分けができるなどが解説されました。 |
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最後は四診法と病理考察からの小里方式で、今月の特徴としては脾虚陰虚証には運化作用が低下しているので下焦へ降ろしてやる目的で委陽を用いた方が効果的な場合と、昇清作用が低下して内臓下垂が起こっているために心包経を用いて陽臓の力も最後は借りて引き上げてやる方が効果的な場合とがあることを研修しました。内臓下垂の状態が経絡の軽擦によりリアルタイムに改善していく様子は、とても興味深いものでした。
例会終了後には指導者研修会も開かれ、来年度の夏期研に向けての会議と
小里方式が行われました。 |