滋賀漢方鍼医会本文へジャンプ
更新日:
2007年8月24日
トップページ
ごあいさつ
漢方はり治療の定義
研修資料
会則
出版物
リンク
過去の月例会報告
夏季研特設ページ

月例会の報告



 平成19年8月19日 草津市まちづくりセンター

  午前9時40分〜午後5時まで

   内容
    午前 
「臨床あれこれ」  中谷武夫先生 

         「夏季研報告会」 参加された先生

    午後 「取穴法」
        「基本刺鍼」 
        「奇経治療」 
        「小里方式」

 二木先生の挨拶では、今月起こったご自身の鼻血体験についてのお話でした。先生は2週間で1.5Lほどの鼻血を出され、病院に行かれました。1.5Lの流血となると大変なことですが、耳鼻科の先生は、「良くあること」だと仰り、鼻の粘膜を焼いてくださったということです。このような患者と治療側における思いの違いは、鍼灸院でも良くあることです。例えば腰椎ヘルニアなど患者さんにとっては大変なことでも、鍼灸師側にとってはよくある事だ、というような対応をしてしまうことがある為、患者さんの訴えはしっかり聞く必要があるといわれました。ただ、患者さんによっては、虚偽の申請があるため、それをしっかりと見極めることが大切だと言うことをお話ししてくださいました。確かに、患者さんの中には話を大きく言われる方や、逆に控えめに言われる方がいらっしゃるため、患者さんのその日の一番の訴えや必要な問診内容をまとめる能力の大切さを感じました。
午前
午前の講義では、第一席で中谷武夫先生が「臨床あれこれ」について発表されました。中谷先生は産業マッサージ師として勤務されています。月に従業員の10%程の方が治療を受けに来られ、その中でも鍼灸を受けられる方は20から30%で、その他の方はマッサージを受けられると言うことでした。会社内には従業員の方だけでなく、下請けの方や派遣の方もいらっしゃるため、全員が治療を受けられるわけではないので、おおっぴらに宣伝できないということでした。患者さんは口コミで来られる人ばかりなので、もし宣伝をすることができれば、より多くの方に利用していただけるのではないかと思いました。
講義風景
 2限目は、夏季研に参加された先生方に夏季研の感想を話して頂きました。夏期研に参加された6人の先生方の感想に共通する点は、大変勉強になったということでした。
手技の基本となる押し手や衛気、営気の手法は、本部、地方によらず、出来ている先生と出来ていない先生の違いがハッキリしていると感じたようです。
腹診については、触診のやり方が大分統一されてきたが、血レベルでの腹診が理解されがたいと言う意見もありました。滋賀では、脈、腹、肩上部を総合的に確認するという診察法を取っておりますが、脉診手技に陥らないためにも、腹診で病理産物の解消を確認することの大切さを再確認しました。
総合治療に関しては、標治法の方法など、他の先生のやり方を学ぶことが出来て、とても勉強になったということでした。
 今年初めて行なわれた実技進歩に関しては、来年滋賀で行なわれる夏季研において改善する点、見習う点など意見を出し合いました。プロジェクターを使って、手元を見せたり、視覚障害者の先生方にも何をしているかがより分かりやすいように、解説を詳しく行なうなど、来年の夏季研に向けて考えていくことは多いと思いました。

午後

午後の実技は取穴から始まりました。今月は腎経と膀胱経の取穴でした。委陽穴はよく使われるツボであるが、右足で取穴する場合は足の外側から手を回し、左足の場合は内側から手を回して取穴するというような取穴のコツが大変参考になりました。然谷は脾経の太白、公孫を取穴してから取ると取りやすいなど、取穴をする上で重要なことを沢山学ぶことが出来ました。
 基本刺鍼は、二人組になって、夏期研で習ってきた押し手の方法や基本刺鍼について意見しながら各自で行ないました。
取穴風景

 次に奇経治療を行ないました。まず、二木先生に奇経治療で使われる各ツボを各自の手足にマークして頂き、各自で再確認していきました。奇経治療で使われるツボの中には、通常のツボの位置と異なるものがあるため、自分の身体を通して、しっかり確認することは大切なことだと思いました。
 小里式は、二組に分かれて行ないました。いつも行なっている脉診、腹診、肩上部の改善を確認しながら、夏季研で学んできたことを意見交換して治療を進めていきました。
 今回は夏季研の後の例会ということもあり、脉診、腹診の診察の素晴らしさを再確認しながらの活気ある例会だったと思います。
小里式実技風景