このページでは滋賀漢方鍼医会会員が行った活動の報告をします。
報告者 山森伸樹
去る2017年5月13・14日(土・日)、バルセロナの指圧学校「エスクエラ・ハポネサ・デ・シアツ」において「第2回漢方鍼セミナー」を開催しました。
受講者は、スペイン各地はもとより、遠くはポルトガルからの参加社を併せて総勢18名。前回のセミナーで漢方鍼治療にはまり、友人を誘って参加した人もいました。
今回は肝と腎の病理・病症、肝・胆経と腎・膀胱経の取穴、脈診、腹診、基本刺鍼を習練し、最後にデモ治療を行いました。
取穴では曲泉や光明など、日本人と同じように難しがっていました。脈診では、菽法通りに指を動かすのに苦労していました。
デモ治療では、受講者の中から模擬患者を2人選び、診察、病理考察、証決定、選経、選穴、標治法などを逐次説明しながら実技を進めました。その他の受講者には、脈状や肩上部の緊張、関節可動域など、施術の善後で変化を観察してもらいました。
鍼を刺していないのに身体各部の所見が即座に変化していく様子を見て受講者達は目をキラキラさせながら大興奮です。最後にはハグで別れを惜しみました。
次のセミナーは未定ではありますが、半年に一回のペースで開く予定です。滋賀漢方鍼医会・バルセロナグループというフェイスブックページや質問用MLを立ち上げ、宣伝やフォローの体制を整えました。できれば数年をかけて治療の体系を伝えたいと思っています。
さあ、これからどうなるか!?
フェイスブック:Shiga Kanpo-Hari en Barcelona
パコ(中央のベッドに寝ている患者役の人物)のデモ治療でマイケル(中央の患者の手を取っている人物)が脈診をしてるのを筆者(写真右の立っている人物)が見守っている写真です。
筆者が真ん中で椅子に座っていて受講者がそのまわりに立っている集合写真です。
3枚目は筆者がうつぶせになっている男性の左下肢の膝裏(委中か委陽あたり)に鍼をしている写真です。