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ごあいさつ

小林会長写真
 現在西洋医学の進歩は目覚ましいものがありますが、しかしながら周りを見渡してみると複雑化する社会にあって、人間関係によるストレスや環境の悪化など体調の不良を訴える若者も多く見られます。病院に行っても検査では異常がないとのことから、これといった治療もなく我慢をして生活をされている方も非常に多いようです。また我が国においては高齢化社会へと進む今日、我々鍼灸師の果たす役割は更に大きなものとなることでしょう。


 「未病を治す」という点においても、また難病や奇病など現代医学ではどうしようもない病に対しても、東洋医学、すなわち我々の取り組む脉診流経絡治療(漢方鍼治療)というものが益々重要な医療として脚光を浴びてくることは間違いありません。


 我々の行っている伝統鍼灸(漢方鍼治療)には2000年以上の歴史があります。これは我々の先人が残してくれた経験の積み重ねの医学です。滋賀漢方鍼医会では、この偉大なる先人たちが残してくれた古典を紐解きながら日々の臨床に生かすため、また病苦除去の技術を習得すべく研修をし続けています。そして我々はその祖先の残してくれた偉大なる文化遺産を受け継ぎながら、次の世代へと伝承する責務を果たしていかねばならないと考えております。


 鍼灸は非科学的と言われることもありますが、1本の針と一つまみのモグサだけで病苦を除去していくのですから、この技術・現実を科学と言わずして何と言うのでしょうか?また鍼灸師の中でも我々のようにてい鍼を用いて気を整えるというような治療法は、ややもすると現実離れしたものとして、また突出した一人の名人芸の部類として押しのけられる嫌いがあります。しかし我々は決してそうだとは思いません。またそうであってはならないと思っています。病体が治癒していく過程において、そこにはちゃんとした病理があり、病気が治っていくプロセスがあるのです。それらをちゃんと把握しながら治療をすすめていくならば、どの先生が治療にあたっても同じような結果、治療効果を生み出すことができるはずなのです。我々は1人の100歩ではなく、100人の1歩を目指しています。漢方鍼治療は体験すればするほど素晴らしい治療法です。決して難しいものではありません。ただし技術を身につけるためには継続することが大切です。


 我々は、毎月鍼灸師と鍼灸学校の学生が中心となって研修会を行っています。滋賀県だけでなく全国各地から学びに来られています。


 午前は主に臨床に役立つ講義を行っています。午後からはすべて実技研修の時間に充てています。実技を重んじて研修を行うのは滋賀の伝統です。手から手への技術指導を心がけています。


 どうぞ病苦除去の真の鍼灸術を求めておられる方、興味のある方はぜひ滋賀漢方鍼医会の門を叩いてみてください。我々と一緒に楽しく勉強して行きましょう。



滋賀漢方鍼医会会長  小林 久志


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